• 特許出願の手順が複雑なので、条件を絞って流れを整理してみました

    d3c81fc6b6ec7987487857eb7a58d551_s

    前々から考えていたアイディアがありまして、自分で特許出願してみることにしました。

    確実に漏れなく権利化を目指すなら弁理士さんにお願いするのが普通ですが、結構いいお値段します。

    私の場合は会社員時代に数件の特許出願をしたことはありますが、基本的にはアイディアを特許担当の人に伝えて、実際の書類作成や出願手続きは全部その担当の人にお任せです。

    でも特許の考え方は理解していましたし、既存特許の調べ方や読み方等も一応わかっていたので、時間さえかければ自分でどうにかやれるんじゃないかと思いました。

    そしてとりあえず出願する特許本体の書類は出来上がったのですが、それを出願する手順を調べて実際にやってみたところ、かなり手順が多くて大変。

    特許庁の方で出願手順解説のWEBサイトを用意してくれているんですが、とにかく条件分岐が多くて自分がやるべきことの全体的な流れをつかむのにかなり苦労しました。

    決して特許庁のサイトが不親切というわけではなくて、段取りが多い上に出願者の条件も様々なのである意味仕方ないことです。

    そうは言ってももうちょいどうにかならんもんかねということで、条件を絞ればもうちょっとシンプルになるんじゃないかと思い、以下の条件を前提にして出願の流れを整理しました。

    • 自分で特許出願手続きをするのは初めて
    • PCとネット環境を用意して電子出願する
    • 出願料の支払いは「電子現金納付」

    これは今回私が実際に出願したやり方でもあるんですが、これで個人 or 小規模法人の大半が出来て手間がかからない方法ではないかと思います。

    とは言っても、これでもかなりの手順を要するんですけどね。

    その手順を以下に書いていきます。

    基本的には特許庁の「電子出願ソフトサポートサイト」というのがあり、それの抜粋となります。

    ところどころにリンクを貼っているので、詳しくはそのリンク先からご確認ください。

    注意:この記事では「出願手順」について書いており、特許明細書等の書き方については書いていません。

    手順1:アイディアを考えて明細書の書類を作成する

    これは頑張って書くしかないんですが、電子出願する場合はフォーマットが用意されているのでそれを使うようにしましょう。

    申請書類の作成(電子出願サポートサイト)

    私はこのリンク先にある「ひな形より作成」を利用しました。

    実は私は最初にこんなものがあると知らないで明細書の作成を始めてしまったので、あとでこれに置き換える余計な手間をかけてしまいました。

    明細書データ作成はHTMLファイルをWORDで編集するという少しマニアックなやり方になります。

    その時のお作法がこちらのページに書かれているので確認しておきましょう。

    ちなみに、この時点では出願する書類に書けない項目があります。

    それは出願者に割り当てられる「識別番号」と出願手数料の支払い情報に関わる「納付番号」です。

    特許手順

    この2つはあとで出願手続きの流れの中で取得するので空欄で大丈夫です。

    私はこれをどうするべきなのか気になってグルグルサイトを回ってましたが、気にせずスルーしといてください。

    手順2:電子証明書の準備

    電子出願をするためには電子証明書が必要になります。

    詳しい仕組みはよく知りませんが、セキュリティ上の問題で必要なんでしょう。

    ただ、こいつを取得するためにもひと手間必要です。

    法人の場合

    私の場合は法人として出願しました。

    具体的にやらなければいけないことは電子証明書取得のご案内(法務省)に書いてあります。

    おおまかには

    000065864

    1.「商業登記電子認証ソフト」のインストール

    2.このソフトを使って「鍵ペアファイル」及び「証明書発行申請ファイル」を作成

    3.管轄法務局に「電子証明書発行申請書」、「証明書発行申請ファイル」のデータをCD-Rに焼いたもの、「法務局印鑑カード」に持って行って、「電子証明書発行確認票」を受け取る

    (電子申請をするためにわざわざ法務局に足を運ぶというアナログな手順が必要です)

    4.「電子証明書発行確認票」に記載のシリアル番号を使って、「商業登記電子認証ソフト」から「電子証明書」をダウンロード

    ここまでの作業の間に色んなパスワードを決める必要があるので、パスワードの名称も含めてしっかり控えておくようにしましょう。

    個人の場合

    申し訳ないですが、私はこちらをやっていないのでリンク先のページをご参照ください。

    電子証明書の準備:手続者が法人でない場合

    ここまで書いただけでくたびれましたが、まだまだ先は長いです。

    手順3:出願ソフトのダウンロードとインストール

    上で書いた「商業登記電子認証ソフト」とは別に「出願ソフト」をインストールする必要があります。

    これは特に難しいことはありませんが、メールアドレスが必要です。

    以下のリンク先からダウンロードしてインストールしてください。

    出願ソフト ダウンロードの手順

    インストール&動作確認

    手順4:申請人利用登録

    手順3でインストールした出願ソフトを使って「申請人利用登録」をします。

    この時に「電子証明書」の情報とファイル(データ)が必要となります。

    具体的な手順はリンク先をご覧ください。

    ファイル形式:識別番号を持っていない場合

    この「申請人利用登録」の中で、手順1で空欄にしといてくださいと書いた「識別番号」をゲットできます。

    識別番号をゲットしたら出願書類に反映してください。

    手順5:電子出願

    ここまで下ごしらえをしてようやく実際の出願手続に入ります。

    具体的な手順は下のリンク先をご覧ください。

    電子現金納付を使った場合の、国内提出書類の提出方法

    今回、出願手数料の支払い方法として「電子現金納付」を選択しています。

    他にもいくつか方法が用意されていますが、書類の郵送が必要だったりして時間と手間がかかります。

    電子現金納付」はATMやネットバンキングで支払えるので、上に書いたような手順で準備を整えていれば他に特別用意が必要なものはありません。

    手数料の支払いは電子出願手続が終わった後でもOKです。

    この支払い手続を進めると、手順1で空欄にしといてくださいと書いた「納付番号」をゲットできます。

    納付番号をゲットしたら出願書類に反映してください。

    これでいよいよ出願書類が完成です。

    引き続き手順に従って作業を進めると、出願書類のフォーマットチェックをソフトがしてくれるので、エラーがあれば修正し、特に問題無ければようやく出願手続完了です。

     

    電子出願手順の抜粋を書いただけでこんなボリュームになってしまいました。

    基本的に特許は専門家任せが多い分野なので、手続も一般人には複雑に感じる部分が多いです。

    というかやろうと思う人はほとんどいないと思いますが、今回せっかく色々やったので記録として書いておきました。


    カテゴリー: 機械設計の話, 脱サラ日記, 脱サラ記事

    前の記事: 次の記事: