• 「タイポグラフィ」を勉強して、引き締まった見やすい資料をつくれるようになろう

    スクリーンショット 2016-03-07 22.23.46

    今時はいわゆるデザイナーさんでなくても、広い意味で言えば簡単なデザイン要素を含んだ仕事をする方も多いと思います。

    例えば私の場合で言うと、会社設立準備の中でのWEBサイト制作や、紙のものだと業務内容を伝えるためのチラシや名刺を自作しました。

    あとはデスクワークをする人にとって恐らく一番身近なデザイン的な業務はPowerPoint(パワポ)での資料作成ではないでしょうか?

    それらの作業で考えなければいけないことは、中身はもちろんとして、図や文字の配置(レイアウト)、色の配色と言ったあたりが思い付くと思います。

    でも、文字のフォントや体裁に気を遣う方はあまりいないんじゃないでしょうか?

    というか私がそうだったんですが。

    正確に言うと、気にはしているんだけど、何をどうすればイイ感じになるかがわからないのであまり深く考えなかったという感じです。

    せいぜいやったことは書いていることの役割によってフォントサイズを変えて、強調したいところは太くするくらいで、フォントは全部メイリオでいいか、ってな具合でパワポ資料作成してました。

    上で書いたように、私の場合は他にもデザイン的な業務をすることが増えてきたので、これじゃいかんと思いデザインの初歩的なセオリーについて勉強し始めました。

    そのうちのひとつが「タイポグラフィ」です。

    タイポグラフィとは簡単に言うと「文字の体裁をどうすれば美しく見えるか」ということを説明する理論や技法です。

    私がここに手を付けようと思ったのは「PCの中にはたくさんの種類のフォントが入ってるけど、どうやって使い分けたらいいの?」という疑問を解決したかったから。

    資料とかをつくるときに、しっくりくるフォントをひとつひとつ選んでみて確認するのは時間がかかり過ぎます。

    でもセオリーを知らなかったからそうやってくしかなかったので効率悪いなんてもんじゃありません。

    ということで、こちらの本を購入して勉強しました。

    タイポグラフィの基本ルール -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック-

    多くの具体例でタイポグラフィの効果を実感

    タイポグラフィはデザインをやらない人にとってはそんなにメジャーなジャンルではないと思いますが(私も今回初めて知りました)そんな初心者にとってもわかりやすく書かれていると感じました。

    基本的な用語やセオリーが図を使って丁寧に説明されており、かつ具体例もたくさん載っているのでそれぞれの効果の理解が実感として深まります。

    フォントの選び方や体裁の整え方でこんなにも印象が変わるのかと驚かされます。

    ただ、その技法のどれもが決してハデなものではなく、地味でちょっとしたことの積み重ねです。

    だからこそ素人がセンスだけでどうにかしようというのは難しく、セオリーをちゃんと勉強することが必要だと感じました。

    逆に言えば、セオリーをちゃんと知っておけばセンスとかは無くても確実に効果が見える形で発揮できると思います。

    パワポでの資料作成でも必ず文字は入れます。

    必要な情報が書かれていればいいだろうという考え方もあるとは思います。

    でも、その資料を初めて見る人は必ずしも書かれている内容をちゃんと読むのではなく印象で判断することがあるので、伝えたいことを間違った捉えられ方をしないように、文字の印象をコントロールする必要があります。

    必要がありますというよりかは、間違った解釈をされてそのリカバリーにエネルギーを費やさなくするために、事前にちょっとだけ工夫して業務効率を上げませんか?という感じですかね。

    デザインを本格的にやる人でなければ前半の3割くらいを読めば知識として十分だと思いますし、肩肘張らずに読める本なので、ちょっとした合間の時間で読み進めていくのでも効果が出るんじゃないでしょうか。

    地味だけど効果を感じやすい「トラッキング」「カーニング」

    文字の体裁を整える効果の例をひとつ挙げてみます。

    タイポグラフィの基本的な技法のひとつが文字と文字の間隔を整えること。

    文章や単語のまとまりで文字の間隔を調整するのが「トラッキング」、文字単位で調整するのが「カーニング」です。

    文字の間隔を調整するとどうなるのか。

    下の図はパワポで文字入力したものです。(文字の意味は無視してください)

    スクリーンショット 2016-03-07 20.40.10

    上がただ文字を入力しただけのもの(ベタ打ちと言うらしいです)

    下が文字の間隔とフォントサイズを調整したものになります。

    上の方は全体として文字のバランスがチグハグなところがあり、下はスッキリまとまってると感じませんか?

    それはベタ打ちのままだと文字の組み合わせによっては間隔がバラバラになってしまうからです。

    どういうことかを表現したのが下の図です。

    スクリーンショット 2016-03-07 20.34.13

    日本語フォントは「仮想ボディ」と「字面」という枠の中に収まっていて、ベタ打ち状態だと仮想ボディ同士が接して並んでいます。

    ですから、「月」や「日」のように縦に長いような形の文字だと隣の文字との間隔が広がって見えてしまいます。

    また、フォントによっては漢字とかな文字で大きさのバランスが違ったりもします。

    タイポグラフィの基本は文字のサイズや間隔を揃えることらしいです。

    揃えることによって文字や文章が見やすくなります。

    資料の文字が読みにくいと読む人の思考をストップさせてしまうことになり、「分かりづらい資料だ!!」とつっぱねられちゃうかもしれません。

    そこをひと手間加えてスムーズにクリアしたいですね。

    ちなみに、パワポには残念ながらカーニングができる機能はないので、テキストを細かく別パーツに区切ってそれぞれをトラッキングするという手順になります。

    もちろん全ての資料中の文字を調整していくのは膨大な時間がかかってしまうので、自分でチェックして違和感があるところだけとか、重要な箇所だけ等ポイントを絞ってやっていくのが良いと思います。

    これはほんの一例ですが、他にもフォントの選び方や行間の設定の仕方など、デザインという枠だけでなく単純に読みやすく見せる文章の書き方を知るという観点でも役立つことがたくさん書かれているので、ぜひこの本を手に取ってみて下さい。


    カテゴリー: 脱サラ日記, 脱サラ記事

    タグ:

    前の記事: 次の記事: