【カフェをつくりたい人の本(学研)】を読んで、オリジナリティーについて考える

競争相手ひしめくカフェ業界で、オリジナリティーを出してやっている方々の事例が、自分の脱サラ生活の方向性の参考になるんじゃないかと思い、読んでみました

この本を読もうと思った狙い

先日、【小さなお店、はじめました】を読んで、という記事を書きましたが、もう少し他の例のお店開業の経緯や、お金のことを見てみたいなと感じたので探してみたところ、この本に出会いました。

ちょうどコーヒーミルを買ったり、いろんなコーヒー豆を試してみたりと、コーヒーに少しはまり出した時期でもあったので、実際のカフェの運営はどうなっているんだろうという単純な興味から手に取ったというのもあります。

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本の構成

Chapter1:8組の方のお店がインタビュー形式で紹介されています。

  • 開業の経緯や費用、1日の売り上げ目標、1日の時間割など、お店の概略
  • カフェのインテリアやフード&ドリンクに対するこだわり
  • そのお店の運営に対するQ&A

Chapter2:ドリンクやフード、お店のデザインについてのレクチャー

Chapter3:実際のカフェの開業運営について

  • カフェオープンまでの流れや資格、届け出など
  • 物件探しのポイント
  • お店のコンセプトの考え方
  • お店の設計・施工や食材の仕入先の選び方
  • 経営とお金のこと

私にとっての読みどころはChapter1です。
ていねいに取材されている感じで、リアルなカフェ経営の様子や、その人の信念、コンセプトが伝わってきました。

Chapter2,3はそこまで突っ込んだ内容ではないですが、カフェをやるのをおぼろげながらに考えている、というくらいの人に向けて書かれている感じだと思います。

【カフェをつくりたい人の本】を読んで得られたこと

「脱サラでカフェをやりたい」なんて人は今や相当数いて、カフェスクールも盛況だとか。

たかがカフェ、されどカフェ。この一冊の中でもかなりのバリエーションのスタイルが出てきます。

私はカフェ自体を運営するつもりは無いですが、競争相手がひしめき合っているなかで、どのようにオリジナリティーを出して勝負していくのか、そのプロセスや考え方に着目しました。

結局はその人の個性そのもの。どうやれば人が集まるか、儲かるか、ではなくやりたいポリシーをぶれずにやる。

「旅を続ける理由がほしくて、カフェをはじめました」
「コーヒーをつきつめていった結果、自然と今の形になりました」
「人とのつながりから、お店が変わっていくことが楽しい」
「ふたりがおいしいと思った料理やお菓子を提供しています」

Chapter1に登場された方々の言葉の抜粋ですが、それぞれの個性と明確な理由が語られています。

私は脱サラでどうやっていくかを考えるなかで、「他との差別化をどうやるか」とか「生活を成り立たせるための収益をどう出すか」といった方向に意識が行きがちです。

上で語られている言葉も、経営がうまくいっているからこそ出てくるものなのかもしれないですが、もう少し純粋にやりたいことを突き詰めていってもいいのかなと感じさせてくれる本でした。