【レビュー】SONY α7S + Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 (+RAW現像)は普段使い最強かもしれない
高感度でケタ違いの強さを見せる「α7S」と焦点距離24mmという広角から70mmの中望遠までつかえる「Vario-Tessar T* FE 24-70mm」の組み合わせなら、日常生活で撮れない領域はほぼ無い。
冒頭からかなり大胆な物言いをしてしまいましたが、これが実際に使ってみた率直な感想です。
まず、SONY α7シリーズについてですが、旧写真ブログのこちらの記事で簡単に書いているのでよろしければご覧ください。
私は今までこのカメラをマウントアダプターを介してMマウント用レンズ(レンジファインダー用のライカとかツァイスのレンズが代表的)をマニュアル操作で使っていました。(そのレンズで撮った作例はこちら)
このカメラに限らず私はマニュアルで写真を撮ることが多かったです。
かと言ってものすごく早くピント合わせとかをできるわけでも無いので、シャッターチャンスを逃すことも多かったです。
今までは「撮れないものは無理して追いかけない主義」ということにしていたのでそれで良かったんですけど、気軽にオートで撮れる標準ズームレンズを買ってもいいかな、なんて考えていました。
(実はここ何年かは、望遠ズーム以外は単焦点レンズのみでやってきました)
で、標準ズーム買うならD800用に買うより、α7Sの方がボディが小さいので、こっち用に買おうと考えて探し始めました。
が、Eマウントフルサイズ対応の標準ズームレンズは実質二択。
- FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS SEL2870
- Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS SEL2470Z
う〜ん、相変わらずEマウントはレンズの選択肢の少なさがネックです。
ヨドバシカメラに行って店頭で触ってから決めるかと思い、早速おでかけ。
そこで感じたのは「FE 28-70mm F3.5-5.6」の方が安いのにそんなに写りが悪くない。
こいつが所詮安物レンズと思えるようなできだったら迷わなかったんですが、意外にイケそうだし、軽いし、こっちの方が安い。
しかし、物欲散財大好きな私がそう簡単に引き下がるわけもなく、なんとか「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4」を買う理由を探します。
「やっぱ広角側は24mmから欲しいよね。それに俺、ツァイスのレンズ好きだし。」
ということでその場でお買い上げ。ホクホク顏で帰宅するのでした。
「SONY α7S + Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4」でできること
前置きが相当に長くなってしまい申し訳ありません。ここからが本題です。
なぜカメラボディはα7″S”なのか?それは高感度耐性がまさにケタ違いだから。
それは何を意味するかというと、室内でもフラッシュを焚かずにキレイな写真が撮れるということです。
やっぱフラッシュはその場の雰囲気をだいぶ損なっちゃうんですよね。
でかい外付けフラッシュを使えばだいぶ良くなりますが、いかんせん仰々しすぎます。
記録用なら感度を上げてノイジーになっちゃってもいいんでしょうけど、このα7Sなら感度を上げてもノイズが全然気にならない!
下の写真はなんとISO6400で撮ったものです。
そしてこの写真も同様にISO6400。(しょうもない写真で恐縮です)
普通は暗部のグラデーションみたいなところで特にノイズが気になりやすいですが、それが全然ない。
この力は、例えば赤ちゃんやペットをキレイに撮りたいときにも適しているんじゃないでしょうか。(うちにはどちらもいませんが)
実はこのカメラは「サイレントシャッターモード」というものを搭載していて、完全に無音で写真が撮れます。
赤ちゃんの寝顔を撮るのにフラッシュ焚いたり、シャッター音がしたらビックリしちゃいます。それは動物も一緒でしょう。
レンズの焦点距離の効果
さて、レンズ選びで無理やりこじつけた「広角24mm」についてですが、ご参考にこんな感じですという写真を。
24mmで部屋の壁に背中を付けて撮りました。(うちはそんなに広くない普通のアパートです)
ちなみに、望遠70mm側で目一杯寄るとこんな感じ。
これくらい寄れれば、だいたいのブツ撮りはこなせると思います。
ちなみに、参考になるかわかりませんが、しょうもない写真をもう一枚。
ピントが合っているジーンズの目の解像感と、背景のボケの雰囲気で、このレンズのキャラクターの一部が伝われば。
タイトルの「(+RAW現像)」の意味
あえてこれを追記したのは、ネット上ではこのレンズのネガティブなイメージが目立つからです。
その代表的なものの一つが画像の「歪み」です。
これはズームレンズの宿命だと思うのですが、どういったわけか妙に叩かれています。
構造上しょうがないのですが、現代技術をもってすればRAWで撮って現像ソフトで処理すれば簡単に修正できます。
もちろん、目くじら立てるほどじゃないと感じる方は、その手間すらかけなくて良いです。
これにケチを付けるのはハッキリ言ってただのクレーマーだと思います。
そんなに言うなら、単焦点レンズを使うか、キャノンやニコンの20万近くするズームレンズを買うべきです。
ということで、RAW現像すればノイズもよりキレイに処理できるのでオススメです。
レビュー記事は思いの丈をぶつけるとついつい長くなってしまいます。
今回はしょうもない写真ばかりでしたが、言い訳をすると、これはあえてタイトルに書いた「普段使い」をイメージして頂きたかったからです。
外で撮った写真はこれからちょいちょい書いていきますので、気になる方はタグから記事を探してみてください。
最後に、トップの写真を見て「デカイ!!」と思われた方もいるかもしれませんが、これはα7Sのボディが小さいからそう見えるだけです。
重量は実測したら970gでした。(カメラ、レンズ、バッテリー)
決してソニーのまわし者ではありませんが、オススメの組み合わせです。