外付けフラッシュでラクしてキレイな写真を撮ろう
室内などの暗いシーンで写真を撮るのに苦労されている方は多いのでは?簡単確実でキレイに撮れる方法として、外付けフラッシュの活用をオススメします
暗いシーンでも写真をキレイに撮りたいことありますよね。
一番手っ取り早いのはカメラに付いてるフラッシュを使うことですけど、仕上がりが残念な感じになることが多いです。
他には開放F値の大きいレンズを使うとか、高感度に強いカメラを使うとかあります。
ただ、F値を大きくして(絞りを開けて)撮るとピント合わせが難しくなります。
高感度に強いカメラはお高いですよね。(最近のはエントリークラスでもだいぶ高感度に強いですが)
室内で、かわいいお子さんや、自慢の手料理をキレイに撮りたい!というときにオススメしたいのが外付けフラッシュの活用。
(私は親戚の結婚式の撮影を頼まれたときに購入しました)
ストロボとかスピードライトとか、いろいろ呼び方はありますが、カメラの上にデンッ!と乗ってるあれですね。
あれはプロの人が使うものと思われているかもしれませんが、そんなことありません。
高いレンズやカメラを買うよりリーズナブルで簡単にキレイな写真が撮れるようになります。
室内では「バウンズ」させとけばオールOK
下の写真は一眼レフカメラ(Nikon D800)に外付けフラッシュ(Nikonではスピードライトと呼んでます:SB-700)を付けたところです。
外付けフラッシュを使うときに、左側の状態をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
これは、被写体をとにかく明るくするという意味ではいいのですが、光が部分的に強く当たりすぎてしまいます。
室内でキレイに写真を撮るには、「バウンズ」という方法で撮るのが良いです。
上の写真で言うと右側で、発光する部分を上に向けます。
バウンズとはどんな状態かを下の図で説明します。
上に向けて発光させることで、天井や壁に光を反射させて、被写体に対して光をいろんな方向から当てます。
これは強力な発光ができる外付けフラッシュならではですね。
バウンズさせて撮影した写真がこちら。
蛍光灯のみだと、雰囲気は出ていて良いのですが、手ブレしてます。(ISO3200まで上げてもシャッタースピード1/30秒までしか稼げませんでした)
内蔵フラッシュはよく見る残念な感じですね。記録用といった感じです。
そして一番下が外付けフラッシュでバウンズさせて撮ったものです。
光が均一にまわっていて、被写体の質感がよく出ています。
そしてISOも400程度に抑えられたので、ノイズの心配もありません。
特に難しいカメラの設定とかはしておらず、外付けフラッシュをカメラに付けてシャッターを切っただけで、これだけの写真が撮れます。
ここまでは割とよくある話ですが、誰もが思うのが「こんなデカイもん付けてカメラを構えられるか!」ってことじゃないでしょうか。
Nikonのシステムなら「リモートフラッシュ」ができる!
Nikonのフラッシュが内蔵されている一眼レフなら、「コマンダーモード」というのを利用して、リモートフラッシュ撮影ができます。
(CANONはリモートフラッシュ用の機材を別に購入する必要があるみたいです)
あんなどデカいものをくっつけて撮影しなくてもいいんです。
こんな感じで、単体で立たせておけます。
配置のイメージは下の図になります。(部屋を上から見た図)
こんな感じで、カメラから切り離して好きなところに置けます。
置く位置によって、光の当たり方に差がでますので、意図的にいろんな表現もできます。
右からバウンズさせた方は、梨やボトルの右側に少しハイライトが出ていますね。
こんな感じで、リモートでも十分に使えます。
Nikonシステムでリモートフラッシュするための設定
リモートフラッシュを使うためには少しだけ設定が必要です。
カメラ側
リモートフラッシュの指令(カメラから外付けフラッシュ)へは、内蔵フラッシュから発光される赤外線を利用して行われます。
(ですから、内蔵フラッシュが無いD700なんかでは使えません)
カメラのメニュー画面から、下の写真の通りに「内蔵フラッシュ発光」を「コマンダーモード」に切り替えて設定します。
一番下の写真の画面になったら、内蔵フラッシュの発光モードは「ーー」にして、チャンネルが「1」になってることを確認します。
そして内蔵フラッシュが発光できるように、パカッとあけておきましょう。
ちなみに、グループとかチャンネルとかありますが、フラッシュを複数台使えば、同時にいろんな方向から発光させることができるみたいです。(私はやったことありません)
外付けフラッシュ側
写真右下のつまみを「REMOTE」に合わせて、チャンネルが「1」になってればOKです。
これであとは撮影するだけ。
今回使用したNikonのSB-700は新品だと3万円前後するので、やはり高いといえば高いんですけど、高級なレンズやカメラを買うよりかは出費が抑えられるという考え方はいかがでしょう?
今回説明した「バウンズ」は体育館のような広いところでは光がまわりきりませんが、普通の人がやる結婚式場程度ならかなり使えます。
最後に、改めて外付けフラッシュの使い所を書いておきます。
- 部屋で元気に動き回るお子さんやペットを撮るために(シャッタースピードが遅いと被写体ブレするので絶対的な光量が必要)
- 手料理とかフィギアをキレイに撮るために(光をまんべんなく当てられる)
- ヤフオクやネット販売の商品撮影用にも
- 結婚式でも効果テキメンです