コーヒー自家焙煎リベンジ達成!うまいものには手間がかかる
前回の初自家焙煎コーヒーはちょっと嫌な渋みがあったので、今度はもう少し手間ひまかけてリベンジしたら、かなり良くなりました
先日、初めて手網で自家焙煎したコーヒーを淹れて飲んでみたら、ちょっと渋かったというのをこのブログで書きました。
焙煎直後の豆は炭酸ガスが出すぎるので、2、3日経ってから飲んだ方が美味しいということで、今日まで寝かせておきました。で、豆を挽いてペーパードリップで淹れてみて飲んでみたところ、最初は「おっ!」となって、その後すぐに「んっ?」ってなりました。私の鼻では香りはそんなに悪くなかったんですが、口に含んでみると苦いというより渋い感じがちょっとありました。
この時は初挑戦だったので、煎りムラとか出て仕方ない部分もあったんですけど、だいぶ手網をフリフリするコツをつかんできたので、リベンジしてみました。
初挑戦の時はあえて手抜きをした工程がありまして、それはハンドピック。
生豆で売られているものを買ってくると「欠点豆」といわれる、味に悪い影響を及ぼすらしい豆が混じっているそうです。
(焙煎して売られている豆にも混じってるっぽいですけどね)
その欠点豆を取り除く作業がハンドピック。
初めての時にいろいろやろうとすると、わけがわかんなくなりそうだったので、前回はやらなかったんですが、今回はこちらの作業もちゃんとやります。
こちらがコーヒーの生豆です。
まだハンドピックする前のものなので、よく見ると欠点豆が混じってます。
上の写真の左側がOK豆、右側が欠点豆です。
欠点豆にはいくつかのタイプがありまして、私が今回重点的にチェックしたのは
- サイズが小さかったり、平べったくなってるもの
- 虫に食われてるもの
- カビてるもの
- 割れてるもの
- 色が白っぽいもの
カビや虫食われがイケてないのは感覚的に悪そうだなとわかると思います。
その他のものでいうと、サイズが揃ってないと煎りムラにつながりますし、色が違うのも水分量が違ったりする影響らしく、これも煎りムラに。
とにかく豆全体をなるべく均質に整えて、異質なものを排除していくという考え方です。
日本の教育と同じですね(社会派)
で、この作業を手元に残っていた約750g分の豆に対してやりました。
ハッキリ言ってかなりしんどかったです。
最初は丁寧にやってたんですけど、だんだん心が折れてきて、「疑わしきは罰する」方向で後半はどんどん作業していきました。
ですから、無実の罪で欠点豆扱いされたものもあったかもしれません。
慣れてなかったこともあり、結局は1時間以上かかりました。
その成果であるOK豆がこちら。
秤の数値はボウル込みのもので、実際の豆の重さは639g
欠点豆がこちら。
こちらの実際の重さは115g
計算すると欠点豆率は15%
これは今回の私の基準でやるとこうなるってだけなので、もっと厳しくすればヘタすると40%くらいはじかれちゃうかもしれません。
今回購入した生豆はかなりリーズナブルなものだったので、もしかしたら豆のお値段というかグレードによっても違うかもしれませんね。
そしていよいよ焙煎。
作業中の写真が撮れない(撮ってる余裕がない)のが残念ですが、今回は躊躇なくガンガン手網を振って、煎りムラが出ないことを心がけました。
出来上がりの豆の色のバラツキを見ても、だいぶイイ感じでした。
そして焙煎後の豆もハンドピック!
意外に焙煎前のハンドピックで見逃したやつがいたり、薄皮が取れてなかったりしたものがありました。
薄皮が残ってるってことはまだまだ熱が均等に入っていないってことですかね。
今回焙煎したものは100g分だけだったので、これはあっさり終了。
そして二日寝かせて、本日いよいよ飲んでみました。
その結果は大成功!
いや〜、うめぇっす。
渋みとか雑味みたいのが無くなり、コーヒーのうまさ、香ばしさがそのまま入ってくるようになりました。
別にそんなコーヒーこだわり派じゃないんですけど、こうやって手間をかけた分が味に現れてくれると嬉しいもんですね。
ここまで良くなったのは、単に手網の振りが良くなったのかハンドピック効果なのかはわかりませんが、やり方次第で味に差が出るのは確かです。
今までは「アホみたいに高い値段でコーヒー売ってる店はなんなんだ」なんて思ってましたが、手間ひまかけておいしくしてるというのもあるんでしょうね。
そしていつもの疑問ですが、私はいったいどこに向かってるんでしょうか?