手帳選びはもうやめて、今日から方眼ノートに書くことを始めよう
「手帳選び」という重力に魂を引かれるのはやめて、ニュータイプに覚醒しよう
冒頭から意味不明なことを書いてすいません。
今の時期は書店や文房具売り場に行くと、来年用の手帳がわんさか並んでます。
手帳ブームなんて言われて久しいですが、まだまだいろんな手帳が出てきますね。
そんな話題に便乗するわけじゃないですが(いや、便乗なんですが)私もここ数年は手帳について試行錯誤したりもしたので、個人的な意見を書いてみようと思います。
とは言っても「手帳術」についてはたくさん本も出てますし、ネットでもいろんな情報があるので、個人的な手帳に対する考え方に特化して書いていきます。
先に結論を書いてしまうと、
「万人のニーズに合う手帳は存在しないし、自分に合うものがないかもしれない手帳を探すくらいなら、方眼ノートに自由に書くのが一番効率的」
ということです。
手帳の役割を決めよう
たまに「手帳を買ったけど、結局すぐに使わなくなっちゃった」なんて話も聞きます。
その要因のひとつに手帳を使う目的がボンヤリしてることがあるかもしれません。
まずは、手帳の役割について私が思いつくところを書いてみます。
スケジュール管理
手帳といえばまずこれが一番じゃないでしょうか。
他の人との予定をすっ飛ばしちゃうと社会人としての信用ガタ落ちですから、機能として最も重要と言えます。
最近はスマホとかで管理する人も多いと思いますが、スケジュール管理とデジタルは相性が良いと思います。
予定の変更もしやすいし、予定を一覧で確認するなどの表示変更もできるし、アラームもしてくれる。
電池切れのリスクさえ考えなければ、スマホ管理がベストだと思います。(ちなみに私が会社勤めのときは、携帯、スマホ持ち込み禁止だったので、紙の手帳を使ってました)
ただ、アポイントだけでなく仕事などのプランニングもこれに入れるとなると、話が少し変わってくるかなと。
比較的長い時間スパンでものを考えて、情報を整理するとなるとスマホではツラいですね。
忘れてはいけないことを記録する
ひとつはToDoリストで、「いつまでに」というのが入ってくるので、スケジュールとラップする部分でもありますね。
これもスケジュールと一緒にスマホで運用しても良いかもしれません。
あとはデータの記録や、頼まれた仕事内容など、広い意味でのメモ。
これは手帳というよりかは、別のノートなどに記録する人が多いかもしれませんが、ここでは手帳でひとくくりにしておきます。
日々の活動を記録する
業務として日報を付ける人は多いかもしれませんが、自分のための振り返りとしてこれをやってる人はそんなに多くないというか、忙しくて余裕が無いんじゃないでしょうか?
いわゆるライフログ的なやつですね。
そんな私もちょっと前まではやってませんでした。
昔から日記を書いている人にとっては普通のことなんでしょうけどね。
「やったことを記録する」ということの効果をよくわかってなかったんですが、やってみたらすごい良かった、というのを以前こちらの記事に書いてます。
万年筆の気持ち良さを味わってからというもの、何か紙に書きたくてしかたなくなりました。
それまでは、手書きするものは手帳に予定を書き込むのと、打ち合わせ等でメモを取るくらいでしたが、書くことありきで、とにかくなんでも書くようにしました。
簡単に書くと、日々の活動を記録して1日の終わりに見返すことによって、それまで「今日も何も進まなかった」という気持ちだったのが、「今日はこれだけのことをやったんだ」という前向きな気持ちになり、心にゆとりを持つことが出来るようになりました。
ですからオススメしたいのは、上で出てきたToDoリスト自体はデジタルでもいいけど、やったことの記録は手書きにした方が、頭の中にスッと入ってきて効果が大きいです。
アイディアを整理する
クリエイティブな仕事と言うと大袈裟かもしれませんが、単純作業ではなく自分で考えて仕事をやらなきゃいけない人にとって、頭の中の整理は非常に大事だと思います。
頭の中だけでそれができちゃう人は問題ないんですが、私なんかは三十路を過ぎてから頭の中の整理の出来なさ具合がひどくなってきました。
なので、これも上でリンクを貼った万年筆の話と同じなんですが、とにかく「アイディア書き出す」ことによって、ストレス無く整理しやすくなります。
私もこのブログで長いネタを書くときは一回紙に書き出して流れを整理したり、今後の脱サラ活動の進め方なんかを一定の期間ごとに書き出したりしています。
アイディアはどこで頭に浮かんできて、どこで消えてしまうかわからないので、アイディア帳のようなものはいつも持ち歩けるようにしときたいですよね。
手帳選びが難しくなってしまう理由
手帳について真面目に考えている人ほど、手帳選びは難しいんじゃないでしょうか。
- 一冊の手帳になるべく多くの役割を持たせようとする
- たくさんの手帳が販売されているけど、どれもあと一歩自分のイメージに合わない
- すべての機能を満足する1冊は無いので、複数冊の組み合わせを考え始める
このあたりを考え始めると、大変悩ましくなって、手帳売り場で何時間もにらめっこなんてこともあるのでは?
ここで冒頭に書いた結論の「万人のニーズに合う手帳は存在しない」ということを理解して、ある程度の妥協点を見つけないと、手帳探しに終わりはきません。
一応ここで言っておきたいのは、そうやっていろんな手帳を見て考えることは無駄なことではありません。
というより大事だと思いますし、単純に楽しいですよね。
いくつもの手帳を見て、真剣に考えて、イメージを膨らませることは必要です。
ただ、ゴールが無いかもしれないものを既製品で追いかけ続けすぎるのはいかがなものか、ということです。
いざ手帳を買ってみたら残念な結果になったときに
いろいろ考えた結果だったり、フィーリングで選んでみたり、手帳の買い方はひとそれぞれだと思います。
でも結果として「使ってみたらなんかしっくりこなかった」ということもたくさんあります。
ライフスタイルや仕事の変化で合わなくなるということもあります。
その結果として手帳を書かなくなり、残りの手帳が無駄になっちゃいます。
それだけならまだしも、手帳を書き続けてたら得られていた効果も無くなっちゃうかもしれません。(こっちの方が痛いかも)
スタイルを変えてみようにも、手帳が販売される期間が限定されるので、途中から切り替えるのが困難です。
これが、「来年から本気出す!」という言い訳にしてしまいます。
これらの「既製品の手帳のデメリット」から解放されるためには、「方眼ノートを使って自分のスタイルをつくる」のが一番だと思います。
手帳のスタイルの考え方
手帳は1冊にまとめろなんて本も出てますが、個人的には2冊が良いのではないかと考えています。
上で書いた「手帳の役割」を全部詰め込もうとすると、どうしても手帳のサイズが大きくなってしまって、機動性が必要な役割に対して使い勝手が悪くなってしまうからです。
もっと具体的に言うと、「スケジュール管理」の役割は1冊で独立させて、その他の役割をもう1冊でまとめる、という感じです。
スケジュール管理は機動性が必要ですからね。
そして、スケジュール管理用の手帳は既製品で良いと思います。
その理由のひとつは、自作するのが大変なこと。
もうひとつは、スケジュール管理に特化して考えれば「自分に合わなくて使わなくなる」ということが起きにくいであろうこと。
そして既製品の手帳なら便利情報ページも含めて、一通りの機能が詰まっていること。
といった感じで、昔から手帳のメインの目的であるスケジュール管理用は、歴史も長くて種類も豊富でよくできてるので既製品で問題無いかなと。
「手帳の役割」のところでも書いた通り、スマホも良いと思います。
そしてもう1冊がやっと出てきました、この記事のタイトルに書いてある「方眼ノート」です。
なぜ方眼ノートが良いのか?
方眼ノートを使うメリット
まず方眼というのは置いといて、ノートを使うメリットをいくつか挙げてみます。
- サイズがいろいろ選べる
- 紙質がいろいろ選べる
- 手帳に比べてお値段が安い
- いつでも買える
- 自由に書ける
- いつからでも始められる
こんな感じで、普通のノートなら自由度がかなり高いので、一度始めた自分のスタイルがしっくり来なくても、途中で変えられます。
ただ、自由すぎると動けなくなってしまうのも人情。
方眼があることで、いろんなスタイルをイメージしやすくなります。
逆に、とことん自由を追及したい人は方眼ではなく、真っ白なノートがいいでしょう。
方眼ノートの使い方の例
例えば大人気「ほぼ日手帳」のような1日1ページスタイルが流行ってますが、1ページ以上書きたい日もあれば、書かない日もありますよね。
特に書かない日の空白ページが罪悪感やもったいない感になり、やがて手帳を開かなくなるということに。
これを解決するのは「書くことがある日だけ方眼ノートに好きなように書く」です。
このやり方の欠点は、毎回「日付と枠」を自分で書かないといけないことです。
ですから、なるべくシンプルにする必要があります。
1日1ページタイプの手帳はいろいろありますが、機能だけを抜き出すとたったこれだけ。
フォーマットとして書くのは日付、時間軸、チェックボックスだけです。
1日の最初にこれをちょろっと書くのはそんなに大変なことじゃないと思います。
書くことが無い日があっても、このフォーマットを書き込まなければ空白ページはできません。
この写真では新書サイズのノートを使っていますが、足り無さそうならもっと大きいノートにすればいいし、さらに足りなければ見開きで1日にしてもいいし。
これを試して自分に合いそうだったらほぼ日手帳を買うのも良し、合わなそうだったら次の日にはまた別のスタイルに変えられます。
もうひとつご紹介すると、私の場合は極めて単純化したライフログを書いてます。
これは完全に自分を律するためです。
会社勤めでなくなって、ダラけようと思えばいくらでもダラけられてしまうのを防ぐように。
あと、無いとは思いますが、働きすぎて体調を崩さないようにというのも一応あります。
このスタイルだと書かなきゃいけない線がやや多いですが、1週間に1度ならまぁいいかなって感じです。
バーティカルタイプの既製品の手帳を買わなかった理由は
- 時間軸を自分の好きなようにしたかった
- ノートを目一杯使って、スペースを最大限使いたかった
という点です。
ここで挙げたのはほんの一例ですが、自分のスタイルにはどう書くのが一番良いかを考えて、試行錯誤する時間が一番重要だと思います。
続けるのに大事なことは「なるべくシンプルにすること」だと思うので、いろんな既製品の手帳やネット上の情報を見てながら参考にしつつ、自分用に引き算をして、スタイルを完成させてみてください。
最後に余談ですが、私の使っている方眼ノートをご紹介させていただきます。
ミドリ MDノート<新書> 方眼罫(Amazon)
こちらを選んだ理由は
- 万年筆で書いても裏写りしない
- 書き心地がツルツルすぎないけど、引っかかりも無く気持ち良い
- 糸がかり製本で、ノートを開くときに押さえなくても開いてくれる