【機械設計実践】コーヒー焙煎機を設計する
実際の製品を設計していく流れをこれから連載形式で書いていきます
- この記事は機械工学を勉強している学生さんや、なんとなく設計という仕事に興味があるという人に向けて書いているつもりです。
- 自分が学生の時に気づけなかったことを中心に書いていきます。
- 勉強していることが仕事でどう使われるのかや、会社での仕事の実際を伝えたいと思います。
これまでの記事(カテゴリ:機械設計の話)で機械設計の仕事はどんな感じのもんかというのを大まかに書いてきました。
その中で、機械設計の仕事で考えなきゃいけないことは広範囲にわたるということと、量産製品設計の流れはなんとなく伝えられたかなと思います。
この先のもうちょっと細かい話は概念的なことを書いていっても伝わりにくいと思うので、具体的な製品を設計していく過程でそれぞれの考え方、位置付けを書いていきます。
そこで合わせて、大学や高専で勉強することの使われ方なんかもうまく表現できたらなと考えています。
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製品設計の題材にするのは「コーヒー焙煎機」
先日、コーヒー豆を自家焙煎している記事を書きました。
コーヒーの自家焙煎に初挑戦&焙煎度の数値化について検証してみた
コーヒーの自家焙煎で初心者にとって一番難しいのが焙煎度の判定
特別な機材を使わないで焙煎度を数値化できないか検証してみました
https://poli-studio.com/2015/10/15/1342/(脱サラはじめました)
単純にコーヒーは美味しいので自家焙煎に興味があったというのもありますが、製品設計をするにはちょうどいいネタかなと思いまして、ちょっとチャレンジしてました。
いち個人で全部やりきるのは難しい部分もあると思いますが、設計する考え方の部分を中心に進めていくつもりです。
「コーヒー焙煎機を設計する」メニュー
各項目について記事を更新するごとに、こちらの記事にもリンクを貼っていきます。(項目は随時増えたり減ったりすると思います。)
構想設計
詳細設計検討・製品レイアウト
- 最初のレイアウト作成
- トルク、回転数の検討
- 焙煎温度(分布)
- 強度計算
- 耐久性見通し
- 材質選定
- コスト計算
- (特許調査)
※必要に応じて、要素単位での実験をする
作図
- 重要寸法の考え方
- 「注記」には何を書くべきか
試作
- 試作発注先選定と試作費用見積もり
試験
- 「要求機能」を満足しているか
- 強度、耐久性は問題無いか
図面修正
- 不具合項目の抽出と図面修正
- 不具合対策が、正常だった部分に悪さしないか?
再試作・試験
- 最初の試作品で不具合があった部分の確認
- 要求機能と強度、耐久性の再確認