α7Sは記録写真用カメラとしても優秀

α7Sはダイナミックレンジがメチャ広くて、黒つぶれしたと思った部分からキレイに情報が出てくるので、厳しい撮影条件での情報記録としても威力を発揮します
Lightroomでの現像作業とセットでどんなもんか説明してますが、逆光状態の写真の修正にも使える方法です

今回は先週行ってきた東京モーターショーの番外編的な感じで、改めて分かったα7Sの凄さをお伝えしたいと思います。

モーターショーへはα7S + Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4を持って行っていろいろ撮影してきました。

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モーターショーは車の中身や部品を見られる絶好の機会

東京モーターショー 2015に行ってきたのでそのご報告も兼ねて、完成車を見るだけじゃない楽しみ方をお伝えしようと思います

https://poli-studio.com/2015/11/07/1802/(脱サラはじめました)
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【東京モーターショー2015】サプライヤーブースで見る自動車技術のトレンド

昨今の自動車開発のトレンドである「環境対応技術」と「自動運転」
サプライヤーブースを見るとそれを強く感じる展示内容でした

https://poli-studio.com/2015/11/09/1838/(脱サラはじめました)
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【東京モーターショー2015】気になった展示品を写真で振り返る

昨日は技術的な話に寄って書いてみましたが、今日は二輪、四輪、部品を問わず、超個人的な感想を書いていきます

https://poli-studio.com/2015/11/09/1860/(脱サラはじめました)

α7Sはそもそも高感度にトンデモなく強いカメラということで話題になりました。(もちろんフルサイズのミラーレスとしても)

ときどき”世界の果てまでイッテQ!”でも登場し、夜空の撮影なんかに使われていたりもするので、その性能は文句無しと言えるでしょう。

それが可能なのは、センサーサイズがフルサイズなのに画素数は1220万画素に抑えているからというのが大きな要因。

私はデジタル一眼レフのD800も持っていますが、そちらはなんと3600万画素。

画素数が多い方がいわゆる解像度の高い写真が撮れますが、1画素当たりがキャッチできる光の量は減ってしまいます。

α7Sは1画素あたりの面積が大きいので、少ない光でも情報もたくさん取り込めるわけです。

このおかげで高感度に強い撮影ができますが、これをちょびっと応用して「黒つぶれしたと思った写真を復活させる」ということをやってみます。

先にお断りしておくと、これをやるためにはRAW撮影をしておく必要があります。

では、実際の写真で見てみましょう。

今回はLightroom6で現像しました。

まず最初が取った状態のまま。

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モーターショーのような、強い照明が決まった方向から当たっているようなシチュエーションだと、どうしても黒つぶれしちゃうところが出てきます。

私は今回撮った写真を自分の資料用として持っておきたかったので趣味の写真としてではなく、ちゃんと情報を記録しておきたいという目的があります。

そこで、露出を上げてみました。
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黒つぶれしてたところが見えるようになりました。

一見黒つぶれしてしまっているように見えて、ちゃんと情報が残っていました。

他のカメラでもRAWで撮ればある程度情報は残りますが、ここまでちゃんと残らないです。

情報があったのは良かったですが、このままだと今度は白とびしてる部分が大半になりますので、ちょびっと工夫をします。

全体的な露光量を持ち上げるのではなく、”シャドウ”というパラメータを使います。

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“シャドウ”のパラメータを使うことによって、明るい部分はキープして黒つぶれしてた部分だけを持ち上げられました。

最後にもうひと手間加えて、締まった写真にします。

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“コントラスト”と”明瞭度”を上げれば、機械感が増してかっこよくなります。

 

今回はある意味マニアックなシチュエーションでしたが、例えば逆光気味で撮って暗くなってしまった人の顔を明るくする、なんてこともできます。

α7Sの凄さをお伝えするのがメインの目的でしたが、α7Sじゃなくても程度がそこまで極端じゃなければRAW現像手法は使えると思いますので、是非お試し下さい。