自分の脱サラのスタンスに対して少し勇気をもらえた話
【僕が四十二歳で脱サラして、妻と始めた小さな起業の物語 (和田一郎) 】という本を読んで、やっと身近に感じられる脱サラ体験本に出会えた気がしました
今日、本屋で本を探していたらこんな本が目に入りました。
僕が四十二歳で脱サラして、妻と始めた小さな起業の物語 (和田一郎)
目的の本とは違いますが、「脱サラ」という言葉についつい反応してしまいます。
いい加減ウジウジ本を読んでる場合じゃないだろと自分でも思うのですが、手にとってパラパラとめくってみます。
冒頭を読んでみると、起業について2種類の考え方があると書かれていました。
- いわゆる「起業家」の道(ビルゲイツやスティーブ・ジョブズのような)
- 事業の成長よりも優先させるものがあり、どこかで満足する道
この部分を読んでビビッときました。
自分が思っていたのもまさにこれなんだと。
起業というと前者がイメージされると思いますが、自分が目指しているのは後者。
実は私、とある起業相談みたいのを受けたんですが、起業というとやはり前者を指すようで、自分の計画を話すと「スケールが小さい」というようなことを言われました。
う〜ん、やはり自分はマイノリティというかお先真っ暗な道を進んでるのかな、なんて思っちゃいました。
そんなときだったもんで、ついつい購入。
先に書いておくと、この著者の方は中古の着物を安く仕入れて海外のネットオークションで売って利益を出すというところから商売を始めて、現在は年商3億円らしいので、自分が想像していたスケールよりはずっと大きいです。
それでも会社を辞めて商売が軌道に乗るまでの流れが、非常にリアルに書かれていたので、今後の自分にとって参考になると思いました。
会社を辞める直前に、当初考えていたビジネスプランを破棄
この辺のエピソードは読んでて本当にゾッとしてきました。
著者が当初うまく行くと思っていたビジネスプランがあって、そのために事務所を借りたりネットシステムを発注したりしてたのが、各方面から「絶対成功しない」と指摘され、退職直前に断念するという体験が書かれています。
それらをキャンセルするのにお金もかかり、何より辞めた後に何をやって生活していくのか路頭に迷う、という状況です。
こんなの読んじゃったら明日は我が身どころの話じゃないです。
著者と私で違うのは、私の場合は辞めた時点でまだ具体的なものを決めてなかったというとこです。
よく「会社辞める前にちゃんと準備しないと」ということを言われますが、会社勤めしながら準備なんか進めたら限られた時間で冷静な判断ができず、同じ道をたどっていたかもしれません。
辞めた時点でやることがちゃんと決まってないという意味では同じなんですけど、やろうと思ってたことがボツになったら精神的ダメージが凄そうですからね。
この後の紆余曲折なんかも共感できるというか、身につまされるというか。
著者は一から自分にできることの棚卸をしてアイディアを出すんですけど、どれもことごとく成功しない要因が出てきます。
私なんかもまさにこの状態でグルグルしていて、やることを決めた今でも不安だらけです。
著者の場合は結局、アイディア出しの段階で一度はすぐにボツにしたものが、ひょんなことから成功を確信し、実際に事業を大きくしていくということになります。
「パッションだ、と人はいうけれど」
起業して成功している人はやはり強い情熱を持っています。
正直言って、自分にそこまでのものがあるかなという思いはずっと引きずっています。
そんな中、この本の中にこんなことが書かれていました。
自分のパッションを注ぎ込むことができ、かつ収益につながる対象を見つけることは多くの人にとって容易なことではない。
僕もパッションを注げる対象を見つけることは長い間できなかった。
そして迷いに迷っている間に時間が経ち、いよいよというところまで追い込まれてしまった。
これを読んで少しホッとしました。
だいたいの成功談は「パッション」を元に行動しているので、自分に足りないものは大きいのかななんて思っていたので。
とは言っても、著者の方は奥様と一緒に睡眠時間を削って、足で情報を拾ってという努力をキチンとした上での成功なわけですが。
自分にもそんなシャカリキになれるタイミングがくるように頑張ろうと思えました。
独立して自分の場所をつくることのできる資質
- 失敗を恐れず、失敗を恥ずかしいと思わず、なんでもやってみる
- 評論家であるよりも行動者である
- 行動が早い。すぐにやってみる、すぐにやりたくてウズウズする
- 必要なことは何でも自分で学ぶ癖がついている
- ギリギリのところで楽観的であり、時にはリスクを取るという大きな決断ができる
- 自分が一番だと思っていて、強烈に負けず嫌いである
- 新しいものが好きで、好奇心が強い。また、何かに夢中になることが多く、その時間は周囲が目に入らなくなる
- 誰かに指示されるよりも、自ら何かをすることが好きである
- 現場や営業の第一線が好きで、泥をかぶることを厭わない。恥ずかしい自分を他人に見せることができる
上記が著者が考える自営業者が成功するタイプらしいですが、私はほとんど当てはまったので勇気が湧いてきました。
ただ、本を読んで一喜一憂しているうちは成功しないと思うので、これから頑張ります、ハイ。
ということで、自分が共感したポイントを挙げたのでよくわからない部分もあってすいません。
私はこの本にすごいリアリティを感じたので、脱サラを考えている方にはオススメの本だと思います。