SolidWorksの体験セミナーに行ってきました
3D CADのSolidWorksはとにかくユーザーフレンドリーで意外に高機能
シェアが高いのも納得です

今日は都内某所でSolidWorksの体験セミナーに参加させてもらいました。
SolidWorksとは3D CADソフトのひとつで、ミッドレンジと呼ばれる価格帯のものになります。
以前に無料3D CADについての記事を書かせてもらいました。
今回は無料3D CADについて比較していこうと思ったんですが、調べてみると種類がものすごくたくさんありました。
こりゃやってられん、ということで、いくつかに絞ってご紹介します。
今回はいわゆる「CADっぽい」ものをターゲットとします。(3D CG系のようなモデリングするだけのものは省きます)
当然ながらSolidWorksは、無料3D CADとは格が違います。
で、なぜこのセミナーに参加したかというと、今度設立する会社の業務として機械設計の仕事をやることにしたので、その仕事で使う3D CADの選定するためです。
ちなみに、私は会社勤めしているときはハイエンドクラスに分類される【CATIA V5】という3D CADを使用していました。
こいつは初期導入費用だけで200〜300万は軽くする様な代物で、年間保守費用も別でかなりの額がかかります。
さすがにこんなものは導入できないし、使われてる業界が自動車に偏っているところもあるので、もう少しお手頃価格で、機械設計としては比較的広い範囲で使われているSolidWorksを第1候補としています。
お手頃価格とは言っても100万以上はしますけどね!
ただこれは構造解析もできるグレードのものなので、一番安いグレードのものなら辛うじて100万は切れます。
体験セミナーを受けた感想
そもそもなぜ「体験セミナー」なのかというと、これだけの高額ソフトだからか「体験版」というのが存在しません。
正確に言うと、ダウンロードとかでは手に入らず、販売代理店にソフト購入前提でライセンスとメディアをお借りするお願いをするという形になります。
ただ、買う側も何も試さないでポンとお金は出せないので、販売代理店主催でセミナーが行われてたりします。
実は私、10年ほど前にはSolidWorksを使っている会社で働いていたので、使うのは初めてではありません。
でもいかんせん10年前なのですっかり忘れています。
昔の勘を取り戻すためには初歩的な説明をしてもらえるセミナーが良いだろうというのもあり、「体験セミナー」に申し込みました。
で、ここからようやく感想に入ります。
セミナーそのものは非常に丁寧な説明でわかりやすく、ポチポチ操作しているうちに「そういえばこんな感じだったな〜」というのを思い出してきました。
基本的な操作に関するものほど、セミナーとかを受ける価値があると私は思ってます。
基本が出来れば応用は色々いじってみたりヘルプやチュートリアルを見たりでどうにかなりますけど、入り口の部分は何からやれば良いか分かりづらいので、こういったセミナーは大変ありがたいです。
今回参加したセミナーは無料でしたが、これはあくまで購入を真面目に検討してる人向けだったり、代理店のお得意様向けだったりしそうです。
このセミナーにネットで申し込んだあとに、電話で色々質問もされましたので「ちょっと面白そうだから触ってみたいな〜」ということでは、もしかしたらお断りされるかもしれません。
久々にSolidWorksを操作して感じた進化
10年前に使ってた時もそれほど難しいソフトだとは感じませんでしたが、この10年の間にかなりユーザーフレンドリーなインターフェースになってましたね。
基本的な操作はWindowsに準拠しており、メニュー画面とかもOfficeソフトのようなリボンタイプになっていたりと、極力特殊なものは排除しようという考えが伺えました。
ただこれは、CATIAのようなハイエンドCADに慣れている人には回りくどく感じると思います。
ただ、作成しているモデルの要素を選択するとその脇にコマンドボタン候補が出てきたりして、いちいちマウスを大きく移動しなくても操作が出来る工夫はされています。
あとは、アセンブリで拘束をかけてその要素をツリー上で選択すると、関係しているパーツが一目でわかるように矢印が表示されたりとか、とにかく「わかりやすさ」を追求しているソフトのように感じます。
それでいて、モデリング自由度の限界が低いなんてことも無さそうです。
使い込んでみないとなんとも言えないところもありますが、自分の仕事の範囲では不自由することはあまり無さそうです。
惜しいのはやはり「3D CAD」であるがゆえに2D図面の使い勝手が悪そうだということ。
ハイエンドのCATIAと比べるのは酷かもしれませんが、CATIAは普通に2D CADとしても使えますけど、SolidWorksは3Dモデルありきで2D図面を作成する感じです。
今時の設計はそれでも良いのかもしれませんが、私は2Dでバンバン線を引いていって構想を考える方がやりやすいのでそこが不満です。
ですから2Dは別でAutoCADを用意するか、本当にサブとして使うだけなら無料2D CADのDraftSightを併用するのが良さそうです。
会社勤めしていた頃は毎日のようにCADを使っていました。辞めてからもちょっとCADを使いたいということがあります。だけど仕事で使うような有料CADはべらぼうに高いので、無料で使えるものは無いかとネットで探しました。そしたら意外にけっこうな種類が出てきたので、調べたことを整理しておこうと思います。
ダラダラと感じたことを書いてしまいましたが、全体的には価格と機能のバランスが高い次元で取れた良いソフトだと感じました。
それを裏付けるように、機械設計用CADとしてはシェアダントツらしいです。
学生さんは学生版ライセンスが格安で購入出来るみたいなので、これで勉強してみるのも良いのではないでしょうか。(商用目的では使えません)