「コミュニケーション能力 2級認定講座」なるものを受講してきました
「コミュニケーション能力」を表面的に捉えてると胡散臭いものに感じてしまいますが、うまく活用できれば仕事もスムーズにいくと思います
突然ですが先日、日本コミュニケーション能力認定協会というところが開催する「コミュニケーション能力 2級認定講座」を受講してきました。
この一文だけで「うわぁ、胡散臭せぇ・・・」と思われた方もいるのではないでしょうか。
というか、私が最初はそんな先入観をバリバリ持ってました。
でもそんな斜に構えてばかりいたら何も進歩が無いなと思い、ものは試しということで思い切って受講の申し込みをしました。
「思い切って」というのは決してお安い値段のものではないからです。
結論を先に書くと、私は受講して良かったと感じています。
この講座を受講しようと考えた流れと、講座の感想を書いていきます。
(ちなみに、「認定講座」なので受講して試験に合格すると写真のような認定書を頂けます。別にこれが欲しかったわけではないですけどね)
「コミュニケーション能力 2級認定講座」を受講しようと思った背景
脱サラして自分で商売やってくということは、営業活動とかも自分でやらなきゃいけないので、今まで以上に「コミュニケーション能力」が必要だろう、というところがスタートです。
ただ、ここで言うコミュニケーション能力は「ウェ〜イ!」とかのノリとか誰とでも気軽に話すとかそういうことではありません。
話し相手の言いたいことをちゃんと理解する。
自分の考えていることを正しく伝えられるようにする。
という、言葉にすると簡単なことですが、これがべらぼうに難しいというのは社会人の方は皆さん感じておられることじゃないでしょうか。
例えば上司に仕事の報告をすると「そうじゃないんだよな〜」と言われたり、自分のやってることは正しいと思うんだけどそれを理解してもらえなかったり。
もっと最悪なのは、その流れでお互い感情的になって話がこじれて、余計に仕事がうまくいかなくなったり。
そうは言ってもサラリーマンならどうにかなっちゃうこともあるとは思いますが、自分で仕事を探してきて自分でアウトプットを報告しようとするときに、的外れなことをやると「テヘヘ♪」じゃ済まないしょうから、真面目にそのあたりの能力を強化したいと思った次第です。
そのためにロジカルシンキングについて(こちらの記事をご参照ください)や、NLP(Neuro Linguistic Programming)というコミュニケーションスキルの一種についての本を読んでみたりしました。
しかし、いくら本を読んでもコミュニケーション能力が身に付くわけもないだろうというのも薄々感じており、何か体験・実践できる良いセミナー的なものは無いかと探してました。
その一方で、冒頭に書いた通り「コミュニケーションを売り物にしてるのはなんか胡散臭い」というイメージもあってなかなか悩ましかったです。
悩ましかったけど悩んでてもしょうがないので、だまされたと思って受講してみることにしました。
受講した感想
先にお断りしておくと、講座の中身をあまり具体的に書くとまずいような気がするので、私の感想を中心に書かせて頂きます。
今回受講したのは「2級認定講座」ということで、1対1のコミュニケーションを想定した基本的な内容になります。(詳しくはこちらのWEBサイトで)
こういった講座に申し込んだクセにかなり矛盾することを書きますが、私はかなり人見知りするので、グループワークとかするのに変な人がいたらやだな、というのが一番の心配事でした。
しかしそれは杞憂で、さすがに結構なお金と時間をこういったことに投資しようと考えている人達はちゃんとしてました。(自分を除いて)
で、講座についてですが、2級の場合丸1日の講義及びグループワークです。
「聴く力」で信頼を得る
2級ではどちらかと言うと自分が話すより「聴く」側の方を重点的にやりました。(「聞く」ではなく「聴く」というのが重要です、と講義で言われました)
広い意味では「傾聴」に近いかもしれません。
ザックリ言うと、相手の話を聞く姿勢によって大きな信頼を得ることが出来る、ということを体感し、それができるように聴き方のトレーニングをやりました。
逆に、聴き手がわざと極端に悪い聴き方をすると話し手はどう感じるか、というワークもあったんですが、まぁとてもじゃないけど話す気になりませんでしたね。
私の場合のように、小規模で商売やるなら私自身を信頼してもらうことがかなり大事だと思うので、「聴き方」を意識する非常に良いきっかけになったと思います。
それに加えて、良い聴き方をすれば話し手はどんどんしゃべってくれることを感じたので、うまく活用してお客様のニーズや困りごとを引き出せるのではないかと期待してます。
相手の態度の根底にあるものを知ることで冷静になれる
「聴き方」には色んなスキルがあることを教えて頂きましたが、それよりも大事なのは「人の態度には理由がある」というのを意識すること。
例えば、すごい横柄な態度で話してくる人や、いわゆるクレーマー的な人と話をすると、こちらも人間ですからつい負の感情が湧いてきますよね。
でもそういった態度の理由を意識して感じ取れれば冷静に対処して、逆にその人を自分のファンにできるチャンスになるかもしれない、という話です。
そいういったところのお話を色々聞かせて頂きました。
職場の人間関係でやっかいなパターンって大体ぶつかり合っちゃうやつじゃないでしょうか。
それをうまく捌くと言ったらいいですかね。
結局はちゃんとしてる人にしわ寄せがいくのかよ、という気がしなくもないですが。
そんなこと言っててもしょうがないというか、相手が変わらないなら自分が変わるしかないですからね。
それでものごとがスムーズにいくんだったら自分のためにもなりますし。
いずれにしても、先ほどの「聴く力」にも通じるところがあると思いますが、相手の気持ちを意識して対応するということが大事なようです。
「コミュニケーション能力」のトレーニングはこれからだ!
丸一日の講座に色んなことが盛りだくさんって感じで結構疲れました。
期待していた「体験・実践」の部分もかなりあって良かったです。
そうはいっても当然、たった一日の講座で能力が急激にアップするということはありません。
でも大きなきっかけはもらえたと思います。
本を読んでるだけだったら実際のアクションはどうすれば良いかわからず、結局何も出来なかったような気がします。
でも同じ場で一緒に学ぶ人がいて、その考え方を分かったもの同士でグループワークで実践するのは気兼ねなくできて練習の効果も高いと思います。
この場ではあくまで練習でしたけど、これからの生活で意識して実践して、そのうち無意識でスキルを発揮できるようになれば、仕事にも役立つんじゃないかと。
ここで「無意識」と書きましたが、講座の中で聴き方のスキルの練習した中で、そのスキルを全部やろうとすると相手の話していることが頭に入ってこないという本末転倒なことが起きてしまったので、最終的には無意識でできるようになる必要があると思います。
誤解の無いように書いておくと、大事なのはスキルそのものではなく聴く姿勢です。
そこは忘れないようにしつつ、うまくツールとしてスキルを使えるようになるまで、実践を続けていくつもりです。
少し長文になってしまいましたが、感想はこんなところです。
ご参考に冒頭に書いたNPLについて簡単勉強した本をご紹介させて頂きます。
講座を受講する前に事前学習は必要無いですが、少し知識を仕入れておくと学習効果が高まると思います。