写真撮影用の背景紙とオートポールを使ってパーテーション代わりにしてみました

突然ですが、うちの事務所は下の写真のように「裏側」が丸見えな状態になってます。(この写真を撮った私の背後が表口になります)

オートポール1

自分一人で作業してるときはなんの問題も無いんですが、お客様の訪問があったときはやっぱりちょっと調子が悪いです。

こりゃどうにかせねば。

普通に考えたらパーテーションで仕切って目隠しすると思うんですが、これのお値段を調べてみると意外にお高い。

高さ180cmx幅90cmのもので1万円〜1万5千円くらいします。

うちの事務所で目隠ししようとすると3枚は必要なので、それだけで4万円前後しちゃいます。

ただの目隠しにそんなお金をかけるのもなぁ

ということでちょっと作戦を考えました。

それは「どうせお金をかけるなら1台3役

その3役とは、

  • パーテーション
  • プロジェクター用のスクリーン
  • 写真撮影用のバック

パーテーションはメインの目的として、プロジェクターは会議や小さいセミナーとかを開くのに使いたい、写真撮影用のバックは製品や部品等をきれいに撮れるように、という目的です。

これを達成するイメージはズバリ「スタジオの簡易版」です。

これからいろいろ書いていきますが、先に完成形をご覧下さい。

オートポール8

あれ?なんか想像してたイメージと違う、というのが正直な感想ですが、とりあえず上で書いた3つの要件は満たせているはずです。

ちなみに心境はこんな感じ。

12757_01

それはさておき、せっかく設置したので解説していきます。

「簡易スタジオ」のために準備したもの

オートポール2

  • 背景紙
  • オートポール(x2)
  • エクステンションチューブ(150cmと200cm)
  • スーパークランプ(x2)
  • Uフック

背景紙以外はManfrotto(マンフロット)製のものを購入しました。

これをセットするとこんな感じです。

オートポール3

オートポール」がいわゆる支柱で、「エクステンションチューブ」が背景紙を通す横棒になってます。(背景紙はロール状になっていて、中心に穴があいた芯が通ってます)

オートポール4

オートポールは言ってみれば「ガタイの良い突っぱり棒」です。

ですから、天井の強度とオートポールの締め具合には細心の注意を払ってください。

もし強度が低い天井の部屋でこれを使っちゃうと、天井をブチ抜いてしまう恐れがあります。

うちは結構しっかりした天井なので良かったですが、念には念を入れて天井とオートポールの間に当て板を挟みました。

オートポール5

当て板は表面がツルツルしていたので、滑らないようにガムテープの粘着面じゃない側が天井と接触するように貼っておきました。

さて、設置が終わって背景紙を展開しようと止めてるテープを外したそのときでした。

巻かれていた紙が自重でどんどん落ちてくるじゃありませんか。

それを押さえるのに必死で写真を撮ってる場合じゃありませんでしたが、例えるなら「お代官様おやめ下さい!!アァ〜〜レェ〜〜」の縦バージョン(伝わらない?)

どうにか紙を巻き直してテープで止めて対応を考えます。

一般的にはクリップとかで紙を適当なところで止めるんだと思うんですが、クリップむき出しはちょっとカッコ悪い。

そこで、3Dプリンタを使ってこんなものを作ってみました。

オートポール6

エクステンションチューブの外径と背景紙の内径に合わせたRを付けた柱状のものにテーパーを付けてます。

これにはPolyFlexというフィラメントを使って弾性を持たせています。

エクステンションチューブと背景紙ロールの隙間にこいつをクサビのように入れて回り止めとします。

オートポール7

これで無事、背景紙を任意の位置で止められるようになりました。

ということで完成形を再掲です。

オートポール8

これで自分のグラビア写真も取り放題です。(撮りませんけど)

かかったお金はしめて6万円弱

パーテーションを揃えるよりかはお金がかかりましたが、こちらは3役だということを考えると悪くないんじゃないでしょうか。

例えばエクステンションチューブを物干し竿に代えるとかすればもう少し値段は抑えられると思います。(使い勝手は悪くなるでしょうけど)

あとは背景紙を吊るすものでは支柱が三脚タイプのものを使うという手もあります。(私は脚が邪魔そうだったので選びませんでしたが)

部屋の仕切りや目隠しとしてはかなり邪道な方法だとは思いますが、こんなのもありますよということで。