【Adobe Premiere Pro】で動画編集して仕事やブログに活用しよう

すっかり更新が滞ってしまいました。

仕事が忙しいというのが一番大きいですが、それに加えて今日のネタである動画編集の勉強や練習をしていたのでブログを書く時間が取れませんでした。

まず始めに「なぜいきなり動画編集なのか?」ということを簡単に書いておきます。

先日「iPad Pro + Apple Pencilで業務のペーパーレス化が出来るかも」という記事を書きました。

ペーパーレス化はすなわち書類などのPDF化なんですが、そのためにPDFを自在に扱える【Adobe Acrobat Pro DC】を導入したいなと思いました。

現在Adobeのソフトは基本的にサブスクリプション制となっていて、要は携帯料金のように毎月(毎年)お金を払ってソフトを使う権利を買うというシステムになっています。

Acrobat Pro DCの月額利用料は1580円(税別)

そして私は他にもIllustratorとフォトグラフィプラン(LightroomとPhotoshopが使える)を契約していて、これらとAcrobat Proを合計すると4740円/月(税別)となります。

結構いいお値段ですが、いろんな意味で使えるソフトたちなのでやむなしです。

が、Adobe Creative Cloud(サブスクリプションで使えるソフト群の総称)ではコンプリートプランというのも用意されていて、それはなんと4980円/月(税別)です。

コンプリートプランは「色んなソフト全部使いたい放題」というプランなので、自分が使いたいものにあと200円追加すれば使い放題になるならそれの方が良いな〜ということでこのプランを契約しました。

その使い放題になるソフトの中の一つに【Premiere Pro】という動画編集が出来るソフトがあったので、せっかくならこいつを活用できないか?と考えたのが始まりです。

スクリーンショット 2016-04-30 13.09.49

【動画編集】をどう使うか?

動画編集というとクリエイターやYoutuberがやるものというイメージが強いと思います。

でもこれは普通の仕事でもうまく使えば仕事を効率的に進められるんじゃないかと考えました。

仕事などで離れた場所にいる人とやりとりする手段は電話、メール、PowerPoint等の資料といったものが多いと思いますが、これらではイメージの共有や情報伝達がうまくできない場合もあります。

例えば物の動きやパソコンの操作方法など動きを説明するものはやっぱり動画で説明された方が分かりやすいですよね。

画像を何枚も使えば説明できなくもないですが、情報を受け取る側からすると分かりにくいです。

仕事の場合、会社勤めの人で基本的には社内でやりとるする仕事だったら直接会って話をすれば特に問題無いかもしれませんが、私の場合は離れた場所にいるお客さんとやりとるすることがほとんどなので、情報伝達するのにせっせと資料を作っています。

直接会ってパソコン画面見ながら話をすれば数分で終わる話なんだけどな〜と思いつつも、パソコン画面の静止画キャプチャーを何枚も撮りながら資料作成に時間を取られたり。

これをどうにかしたいと思い、動画作成・編集の勉強を始めました。

動画編集で動いているものの情報を伝わりやすくする

前回書いた記事(SOLIDWORKS Motionで機械のからくり仕掛けをシミュレーション)で、機械の動作をシミュレーションする動画をご紹介しました。

これでも静止画と文字の説明に比べれば全然伝わりやすいと思いますが、正直言ってこれだけだとまだ機械の動きが分かりづらい、と思いながらもどうしようもないのでこのまま公開しました。

この動画はCADソフトの機能を使ってキャプチャーしましたが、いかんせん自由度がありません。

その後、Premiere Proを勉強して編集することでだいぶ分かりやすくできたと思います。

その動画がこちら。

いかがでしょうか?

もうひとつ例をご紹介します。こちらはとある部品の強度解析シミュレーションです。

CADデータはソフトが違ってもある程度は変換してやり取りできるんですけど、シミュレーションの結果は同じソフトを使っていないと見れないので、うまく結果を表現するのに困っていました。

でも簡単ではありますが動画編集スキルを身につけたことで、これからはお客さんとスムーズにやり取りできそうです。

私の仕事は機械設計なのでこんなマニアックな感じのネタになってしまいましたが、他にも活用できるシーンは多いと思います。

動画編集のワークフロー

仕事で使いそうな(私なりの)動画編集のワークフローを書き残しておきます。

ひとつひとつの具体的な操作方法を書いていくとボリュームがかなり増えてしまうので、今回は流れだけでご勘弁ください。

素材動画を準備する

普通にカメラを使って録画するという方法が一番オーソドックスかとは思いますが、パソコン画面の中の動きを記録したいときはそうもいきません。

パソコンのソフトを使ってキャプチャする方法は検索すると色々出てきます。

Macの場合は最初からインストールされている【QuickTime Player】を使えば動画キャプチャできます。

Mac OS X で動画のスクリーンキャプチャを撮る方法

Windowsの場合は何かしらのソフトをインストールしないといけません。

そして有料・無料色んなソフトがあるようなので、例えばこちらのページを参考にしてみてはいかがでしょうか?

動画初心者におすすめなデスクトップキャプチャーソフト10選【録画ソフト】

後で編集する前提ならば「とりあえず撮れれば良い」というレベルでOKだと思います。

ちなみに私は上のリンクでも紹介されている【Readygo Screen Recorder】を使っています。

無料版だと録画した画面の下側にロゴが入ります。(が、入ってちゃ困るときはあとの編集で消しちゃいます)

素材動画をPremiere Proに読み込む

動画編集というとすごい難しいものというイメージがありましたが、下のリンク先のチュートリアルを見て頂くとそんなでもないということが分かると思います。

Adobe Premiere Pro CCでのビデオ編集は初めてという方に最適なプロジェクト(Adobe公式)

PowerPointで資料に写真を貼り付けたり文字を書いたり、配置を整えたりというのとそれほど変わらないと思います。(もちろん慣れは必要ですが)

素材を適当な長さにカット

キャプチャーしたものに限りませんが、だいたい素材動画には余計な部分(特に本編の前と後ろ)があるのでそれらを適当な長さにカットして調整します。

調整した素材動画をタイムラインに配置

素材が複数ある場合には、順番を考慮してタイムラインに追加していきます。(もちろん追加した後に順番を入れ替えることも可能)

タイトルを加える

動画の中に入れる字幕とかテロップみたいな文字をPremiere Proでは「タイトル」と呼びます。

PowerPointのスライドを作る感覚で文字を入力し、それを動画に重ねます。

premiere_pro_タイトル

文字に限らず簡単な図形も直接描けます。

ただ、矢印記号は無さそうなので、文字として入力するかIllustrator等で作成してそれを挿入するかしないといけません。

2016.5.1追記

矢印の挿入についての記事を書きました

Premiere Proで動画の中に「矢印」を挿入する方法

(追記ここまで)

必要に応じてその他エフェクトを追加

例えば部分的に画面を拡大したり、スローモーションにしたり、画面の切り替わり(トランジョン)に効果を加えたり、色味を調整したりと、とにかく色んなことができます。

動画を書き出し

編集が完了したら、動画を受け取る人が再生できる形式で書き出します。

いろんなプリセットが用意されているので、その中から選べば特に難しいことは無いでしょう。

ものすごいザックリですが、流れとしてはこんな感じになります。

動画でやり取りするネガ

  • データサイズが大きい
  • 動画編集にPCスペックが要求される
  • 流し見がやりづらい

こんな感じで、情報を伝えやすい反面、データ自体を扱いにくいというネガが動画にはあります。

仕事でやりとるする場合はもちろんYouTubeなんかにアップできませんしね。

何事も適材適所ですが、ここぞというときには動画の力を借りて効率良くコミュニケーションを取れることに期待します。

あとはこのブログを書くときにも「画像を何枚も用意して文字を記入→アップロード→ブログの文章を書く」と煩雑だったのを、うまく動画編集を使ってラクをして、かつ伝わりやすくしていきたいと思います。