【小さな会社こそ、高く売りなさい(竹内 謙礼)】を読んで、踏ん切りがつきました
脱サラを考えてからというもの、何冊かの本を読んで色々と情報や考え方を仕入れてきました。
自分の中では特に「小さな商売」というところを重要テーマととしていて、このブログでも何冊かそれに関する本について書きました。
そんな流れの中で、今回は【小さな会社こそ、高く売りなさい(竹内 謙礼)】を読んだのですが、これで一連の「自分探しの旅」的な心の迷いも終わりかなと思います。
小さな商売の情報は少ない
脱サラをするにあたって困ったというか今も困り続けているのは、小さい商売を初めて軌道に乗せるにはどうするべきか、という情報が非常に少ないこと。
冒頭に挙げた本にも書かれていることなのですが、世の中に出回っている本の多くは大企業向けの戦略やマーケティングについて書かれているものがほとんどです。
ポーターの戦略もドラッカーの戦略も、小さな会社では使えない
と冒頭で述べられています。
その背景についてもいくつか書かれていますが、詰まるところ
小さな会社の戦略には、誰も興味がない
ということに行き着くのでしょう。
う〜ん、そりゃ情報が少ないわけだと今更ながら納得。
「高く売りなさい」と言うけれど・・・
この本のタイトルでは「高く売りなさい」と書かれていますが、もちろんただ値付けを高くしろ言っているものではありません。
高い値段を付けてもお客様に選んでもらうための考え方、戦略について書かれています。
書かれてはいますが、役に立つかと言うと答えはNOだと思います。
この本に書いてあることを否定しているのではなくて、「そもそも小さな会社のやり方にセオリーは無い」ということです。
薄々気付いてはいましたが、いよいよその現実を突きつけられた感じです。
本の終盤にも
成功事例を参考にしてもいいが、真似てはいけない
と書かれており、その理由は売れている小さな会社は絶妙なバランスの上に成り立っていて、真似したつもりでもちょっとした誤差でバランスが崩れてしまいうまくいかないからとのこと。
結局この本は自己矛盾というか、色々と小さな会社の例は出ていますが、それを真似るだけではうまくいかないので、自分でちゃんとやりましょうという結論になっています。
でもそれが当たり前で、真理なんでしょうね。
自分では色々と勉強してきたつもりでも、結局はすがる何かを探す甘えだったのかもしれません。
でもこれである意味スッキリしました。
これまではなんとなく「ルール」を守ってやらなきゃいけないんじゃないかというビビりみたいなものがあったのですが、これからは自信を持って試行錯誤して自分の形を見つけたいと思います。
自分の商品をわかりやすく伝える
この本に書かれている内容で改めてちゃんと意識するべきだと思ったのが「自分の商品をわかりやすく伝える」ということ。
その理由はシンプルで、お客さんは商品の中身が分からないのに高いお金を払うわけないから。
私がやってる商売はそれほど一般的なものではなく、お客さんも元々ある程度の知識を持っている場合がほとんどなのであぐらをかいていた部分があるのですが、伝え方を考え直すことでまた違った可能性が生まれるかもしれません。
それは具体的にはまだ分かりませんが、このあたりをヒントにしてまた色々考えていきたいと思います。