3Dプリンタで使える材料ってどんなの?
背景
業務用の3Dプリンタを含めると金属や石膏などもプリントできるものもありますが、家庭用の場合は基本的には樹脂材料になります。
樹脂と言っても色々ありますが、なんでも使えるかというともちろんそんなことはなく、代表的な物として「PLA」と「ABS」があります。
PLAとABSの特徴
まずPLAについてです。3Dプリンタを使ったことがないと聞き慣れないと思いますが、「ポリ乳酸」と呼ばれるもので、植物由来の樹脂です。
- 融点が低めなので多くの3Dプリンタで扱えてトラブルが起こりにくい
- プリント時のにおいが少ない
- 硬くもろい
- 耐熱性が低い
と言った特徴があり、3Dプリンタで扱い易いことから広く普及しています。
一方のABSですが
- 融点が高め(耐熱性がある)
- PLAと比べると柔らかく、割れにくい
- プリント時の温度管理が必要
- プリント時のにおいがキツい
と言った特徴があり、ABS出力に対応した3Dプリンタでないと扱えません。
とりあえずカタチをつくるだけならPLAを使い、耐熱性や強度が必要な場合はABSを使うというように使い分けると良いと思います。
その他にゴムのように柔らかい素材もありますが、それほど使う場面は多くないと思いますので機会があれば別の動画でご紹介したいと思います。
3Dプリンタ用の材料の代表的な物としてPLAとABSをご紹介しました
次回は「3Dプリントの手順について」についてです。