当社では機械設計とは「アイディアを形にすること」であると捉えています。
ただ、実際の業務範囲は幅広く「製品や部品をつくりたいけど、何から業務依頼すれば良いか分からない」といったお客様もいらっしゃると思います。
その中で、当社がお客様のお役に立てることの例を、一般的な製品開発の流れに沿ってご紹介させて頂きます。
一般的な製品開発の流れと当社の守備範囲
上の図は大まかな製品開発の流れになります。その中で当社の主な守備範囲は「構想(設計)」「設計検討」「図面作成」になります。
上の図の流れに沿って、もう少し詳しくご説明します。
企画
製品開発のスタート地点です。この時点で決めたコンセプトがブレないようにすることが、このあとの設計をスムーズに進めるポイントになります。そのため、ここではじっくり時間をかけて検討します。
この企画の段階の検討は基本的にはお客様でやって頂く部分になりますが、検討のやり方が分からない等がございましたらご相談下さい。
構想
企画で決めたコンセプトをもう少し具体化する段階になります。この段階ではポンチ図(概略図)を描いて具体的な形状を考えたり、機能を達成するうえで重要な諸元(寸法)を決めたりします。
ポンチ図は手書きの漫画のようなものでも良いのですが、3D CADを利用して3Dモデルを作成すると、より製品がイメージしやすくなります。
当社ではSOLIDWORKSという3D CADを導入しておりますので、3Dモデリングが可能です。
また、さらに一歩進んで、最近では3Dプリンタを活用することでアイディアをすぐに形にすることができます。パソコンの画面上の3Dモデルよりもより一層イメージが捉えやすくなりますし、そのプリントしたものを利用して市場や顧客に対して製品の訴求することも可能です。
当社では簡易的な3Dプリンタを導入しておりますので、「まず製品のイメージを現物で確認してみたい」といったニーズにお応えできます。(あくまで簡易版ですので精度の高いものを求められる場合は、試作業者様へのお取り次ぎ等で対応させて頂きます)
設計検討
この段階ではこれまでアイディアレベルだったものを詳細まで具体化していきます。企画・構想までのコンセプトや機能を満足することはもちろん、強度、コスト、量産性等を満足するように総合的に検討します。
製品の品質を良くするために質の高い検討が求められることはもちろんですが、この段階でシミュレーションを活用することで設計検討〜試験の繰り返しサイクルを減らすことができ、開発工数や費用を抑えることができます。
当社ではSOLIDWORKS Simulation Standardを導入しており、構造解析(線形静解析)と機構解析が行えます。
構造解析
有限要素法解析 (FEM) を用いて構造シミュレーションを実行し、製品への力の入力に対して発生する応力や変形を予測します。シミュレーション結果を活用することにより、破壊試験や応力測定を繰り返す必要が無くなります。
機構解析
実際の環境(例えばモータの入力トルクや速度を設定して)での製品の挙動を可視化したり、製品にかかる荷重を測定可能にします。
当社ではこのようなシミュレーション技術も活用し、お客様とのコミュニケーションを大事にして質の高い設計検討をご提供します。
機構解析についてはこちらのページもご参照下さい。
図面作成
製品をつくるためには図面が必要です。この図面の出来栄えが製品の品質に大きく影響します。品質向上のために、製造メーカー様とコミュニケーションを取りながら、製造に無理のない図面作成を心がけて参ります。
当社使用CADソフト
- 2D:DraftSight(AutoCAD互換)、SOLIDWORKS
- 3D:SOLIDWORKS
製品製作
当社に製造部門はございませんが、製品品質の向上のために必要に応じて製造メーカー様との打合せに出席等は対応させて頂きます。
試験
当社に試験設備はございませんが、必要に応じて設計検討結果を踏まえた効率的な試験のご提案等を対応させて頂きます。
まずはご相談下さい!!
新製品開発を例にして当社業務内容をご紹介して参りましたが、もちろんその他の業務も受付けておりますし、上で挙げました内容を部分的に請負うことも可能です。
例えば、
- 製品や装置設計の一部ユニットだけ設計を手伝ってもらいたい
- 試験用の治具設計を頼みたい
- 強度解析シミュレーションだけ頼みたい
- 納期が厳しいので図面作成だけ手伝ってもらいたい
- これまでは2Dのみで設計してきたが、これからは3Dも活用したいので3Dモデル化を手伝ってもらいたい
- 手元にある現物から図面を作成してほしい
などなど、どんな小さなことからでも対応致します。
お困りのことがございましたら、まずはお問い合わせください!!