3Dプリントに使う【スライスソフト】って何?

背景

前回の動画で少しご紹介しましたが、3Dプリンタを動かすには3Dプリンタが理解できるデータに変換する必要があります。その変換のためのソフトがスライスソフトです。スライサーと言ったりもします。

ではそのスライサーではどんなこと設定をするんでしょうか?

主なところでは

  • フィラメントを溶かすヘッドやテーブルの温度
  • プリントの解像度、1層ごとの厚さ
  • 充填率
  • サポートやラフトの有無

サポートやラフトの詳細については別の動画でご紹介します。

スライスソフトは3Dプリンタに付属しているものや、汎用で無料のもの、有料のものなど色々あります。使い方はソフトにより異なりますので、スライスソフトはこういうことをするものなんだという観点でご覧下さい。

スライスソフトで設定すること

それではひとつずつ見ていきましょう。まずヘッドやテーブルの温度についてですが、基本的には使用するフィラメントの説明書等に記載されている推奨値で設定します。(テーブル温度は設定できない3Dプリンタもあります)

その通りに設定してもうまくプリント出来ないときはチューニングしながらプリントする必要があるんですが、これがかなり手間がかかるので、出来るだけプリンタメーカーが出している純正のフィラメントを使用することをお勧めします。

次はプリントの解像度です。

要はプリント1層ごとの厚さですね。これを細かくするほど曲面が滑らかになりますが、その分層の数が増えるのでプリント時間がかかります。

そして充填率は中身をどれだけ密にするかの設定です

3Dプリントした物は中身がビッシリ詰まっているわけではなく、この空洞の空き具合を充填率として設定します。

最後にサポートやラフトの設定です。これらの役割については別の動画でご紹介しますが、プリントする物の形状によってはこれがないとプリント出来ないので設定する必要があります。

また、スライスソフトの性能差が現れる部分だったりもします。

他にも細かいパラメータはありますが、プリントする物の形状や材料によっては、スライスソフトで細かく条件をチューニングしていく必要があります。

3Dプリント品の出来映えはスライサソフトでの設定が大きく左右されます。

次回は3Dプリントしたものの表面についてです。