3Dプリントしたものの表面ってどんな感じ?
背景
これまでの動画で3Dプリンタの仕組みについてご紹介してきました。家庭用3DプリンタはFDM方式で、いくつもの層を重ねて3D形状を造形しています。
そこで多くの方が疑問に持つと思われるのが「プリントしたものの表面ってキレイなの?」ってことだと思います。
結論から言いますと、家庭用3Dプリンタにあまり多くを期待しないで下さい。もちろん条件を追い込んで、時間を掛けて精細にプリントしていけばそれなりにはなりますが、原理上の限界もあります。
そこで今回はプリント条件の違いによって表面がどう変わるかを見ていきたいと思います。
条件違いで実際にプリントしてみます
今回は下の表のような条件2種でプリントして比較してみます。
この様な単純な球面でもこのような仕上がりなので、もっと複雑な形状だと場合によってはさらに荒れてきます。FDM方式の原理上、どうしても筋目は残ってしまいますので、それを取り除きたい場合はヤスリなどで削って仕上げるしかありません。
ただ、「表面がきれいじゃないから使えない」と考えてしまうのはもったいないと思います。
アイディアが出来てから数時間で形になるのは大きなメリットだと思いますので、上手く使うことでコストと時間の節約になります。
家庭用3Dプリンタの限界を分かったうえで、うまく活用していきましょう。
次回は【ラフト】についてです。